ナンパアプローチ中のマインド (その2)
岡田です。
それでは、「ナンパ マインド その1」の続き
株主がうるさく、在庫を増やせないため、仕入れストップ
と、言い切る取引先K社のB常務。
それに対して、
それでも買いたくなるであろう「オファー」を用意して、
営業に出張った、若手ホープのA君。
その2時間後、A君は帰社早々、こう報告した。
A「結論から言うと、ダメでした」
岡田「そかそか、なんで?」
A「はい、実は・・・」
A君の報告内容は、
「やはり、株主が問題視している以上、仕入れは出来ない」
「だが、B常務自身は、いずれ、ウチから買いたいと言っている」
「だから、今は、我慢してほしい」
といった、一言で言えば、K社が買えない理由を、
解りやすく、説明しただけの、報告だった。
つまり、売り込みにいったのだが、
逆に、B常務に説得されて戻ってきた、という事。
だが、これが、今のA君の限界。
これ以上求めても、彼が潰れてしまうだろう、と判断した私は、
「了解、お疲れさま。じゃ、その売上げは
他のお客で埋められるよう、みんなで頑張ろう」
とだけ伝え、一旦、終わらせた。
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その週の日曜日、私は、通りがかりを装って、K社の本店に向かった。
B常務は、現場大好き人間なので、日曜日は欠かさず、
本店の売り場に立っている事を知っていたし、
A君の立場を考えると、水面下で動いた方が、得策だと、考えたからだ。
案の定、私は、B常務とすんなり談話する事ができた。
岡田「常務、お久しぶりです」
私は、売り場に立つB常務を見つけ、声をかけた。
予想通り、B常務は、懐かしむような笑顔を見せた後、
すぐ、苦笑いを浮かべた。
「・・・やっぱり、来やがったか」
内心、こんな感じだろうか。
日曜日ということもあり、店内は混雑していたので、
私とB常務との談話は、20分程度で終えた。
・・・翌日の月曜日、私が出社すると、
若手のA君が、ニコニコ顔で駆け寄ってきた。
A君「部長、見てくださいコレ!B常務が、
ゴッツイ発注をくれました!!」
A君が手にした発注書には、確かに、3か月分相当の発注と
「A君、ちょっと思い直したんで、買っとく」
という走り書きがメモしてあった。
A君には内緒だが、その取引は、
日曜日の談話で決めたモノだった。
そのとき、A君宛てに発注する旨と、私が来た事は言わないでくれ、
という約束も、B常務と交わしていた。
恐らく、走り書きのメモは、その事への配慮だろう。
私は、どの様なことをして、B常務の意思を変えたのか。
どんな「オファー」をもって、B常務に仕入れをさせたのか。
結論から言うと、その談話で「商品の話」は全くしていない。
むしろ「買ってくれ」という言葉自体、発していない。
なぜなら、営業マンにとっての「オファー」とは、
決して「商品自体」では、ないからだ。
営業マンの「オファー」は、常に、自分自身。
取引先は常に、感情で、買う買わないを決める。
だから、営業が売り込むべきものは、自分自身なのだ。
「コイツは、解ってくれている」
「コイツから、買ってやりたい」
「コイツは、可愛がる価値がある」
そう思わせる事が出来れば、
株主からのプレッシャーにすら、勝てる。
私が、日曜日の談話の中で、B常務とした会話は、以下3つ
1、好きに仕入れ・・・
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